MISSION BEGIN:WW II のBF(2004.10.25)

連載*1

まず予想、というか希望はどうだったかと言うと。

『国王陛下のBF』の後で通常ミッションをやられると、まるでこの先続きそうで生殺しである(いや、連載が続いてくれりゃそれでも良いんだけど)。
ので、『国王陛下のBF』以上の緊迫したクライマックス話か、いっそ本編とは独立した番外編を持ってきてもらいたい所。
掲載形態は、いくらサンデー超でも一度に90ページ近くを一人の漫画家に割きはしないだろう。と言う事で50ページ弱づつ2回やるんじゃないかなあ*2
内容は、本誌じゃない分タガが外れてmission0とかmission1みたいな濃いめのエロい話になったりしないかなあ…
(↑密かに期待している)

という予想と、サンデー超の予告から得られた
『団のじいさまが歴史的大事件に挑む番外編』
というほぼ間違いない推定を胸に、サンデー超を手に取った訳であった。

おぉ、局長がカラーで登場だ!
番外編とはいえ導入のカラーページにきっちり団、マジョラムも登場してくれて、ノリもいつも通りで嬉しい限り。
というか、ダシに使われた『芸能事務所への潜入捜査』ってのがすっげー気になるんですけど。
やっぱり仮の姿(カバー)は…

…カメラマン?*3(←敢えて言ってみる)

しかしカラー綺麗だなあ…
背景とか『写真?』って感じで溜息ものだよ。

で、本編。
”歴史的大事件”って何だろうと思ったら、あくまでこの漫画の中での大事件なワケね。いやちょっと安心(爆)。
しかしSOMAの歴史ってそんなに浅かったのか。
てか、大人に変身出来ないのに子供をスパイとして使ってたのか。
なつめレベルの能力者ならともかく、団やボガード程度なら大人になれなきゃ役に立たないんじゃ…

ドイツの敵対国であるクリプト王国が大日本帝国に技術提携を依頼する事なんてあり得るのかなあ*4
歴史は苦手なんでよく分からん(死)。
しかし、大日本帝国にこんな巨乳の、男性と同等の職務権限を持った女性はまず間違いなく存在し得なかったことは想像に難くない。
…いや、いいけどさ。この際。

中盤の見どころはやっぱり貨物車からバイクで脱出のくだりだろうと思うが、敢えて見どころ(裏)として団のじいさま、もといレン君の女装を挙げておこう。
しかもメイド服。
というか、マジョラムと2人並んでいるコマ見たとき、普通に『可愛い…(×2)』と思ってしまった orz

『パンドラ』の中身、SOMAの試作品が王国以外にどれほど価値があるものなのか。
取り敢えず

  • 実はSOMAの処方箋も同梱されていた
  • 処方箋から能力者の何かを無効化出来る薬品が出来るかも?(少なくとも変身の強制解除は出来うるけど…)

と脳内補完してみる。
処方箋が入っていれば単純に王国の戦力増強を妨げたって事だけでも価値があるかと。
と、いうことで。

さて、終盤の見所は間違いなくSOMAで変身&派手な殺陣だと思うのだが

……
イケメンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! …
と、『暗号名はBF』全編を通して初めて思いましたとさ*5
しかもロン毛で来るとはねえ…
というか、絵柄を微妙に変えてきている?

これまで自分は、保左奈氏はアニメーターみたいな(悪く言えば)一本調子の線とアニメ的なトーンワークで描く人だなあと思っていたのだが、今回はちょっと表現が漫画的というか。

最初、サンデーでの連載時に読んだ時『この人は良くも悪くも絵が完成しているなあ』と感じたのだが、後にmission0を読んで考えを少し変え た。確かに子供顔というか、目の大きいキャラは出来上がっているけれど、大人顔はまだ成長の余地があるというか、描き慣れていないなあというか。
今回、葵と大人レンを見てすっかり考えを変えましたさ。
まだまだ(多分)余地ありまくりだよ頑張れ保左奈氏。

通して見ると、レン君は団とそっくりにしてくるのかと思っていたが、顔も性格も大人ヴァージョンも結構変えてきたなあ、保左奈氏。
しかも。性格といいビジュアルといい本誌主人公の団はどこまでもイロモノ路線(爆)なのに、何だってこの人はこんなに正統派かなあ。
やっぱり『誘う目』か?『誘う目』が悪いのか!?

…それでも自分は団の、少年誌としてはビミョーな主人公っぷりの方が好きですけどね。
直前(過去シーン)まで割とシリアスな流れだったのに、オチに
『もともとガスなんだったら、そのままにしときゃいーのに!』
なんて叫ぶヌルさも大好きですとも。
というか、全編通して間違いなく『暗号名はBF』なのに外伝パートと本編パートで見事に雰囲気が切り替えられておりますな。

中盤のメイド服から一瞬で着替えと、髪が伸びても爪や髭が伸びないのと、伸縮素材じゃないハズの服がちゃんと大きくなっている事については、オカルトめいたクリプト王国伝説の秘技と言う事で気にしない事にしておきます。

今回のツボ

お前は『誘う目』でおねーちゃん達から情報を頂いてくりゃえーんじゃ!

1ページ目からしてガツンとやられました…
いや局長、ぶっちゃけ過ぎというか。
その通りなんだけど、こう言っちゃ身も蓋もないよなあ。

後日考察

後日、と言いつつ書いているのは10/27。速攻(^^;
大日本帝国がクリプト王国に技術提供するくだりは、p.12の綴じ込み付近にドイツとの同盟を結ぶ前の話である旨の注釈がちゃんと入ってました。
言われるまで気が付かなかった…
と言うか、普通に見えないよここ。
せめてコマの下に入れて欲しかった…

更新日時:Wed Oct 27 02:21:36 JST 2004

*1 連載、じゃないんだけれど、まあ気にせずに。

*2 という事は第三巻発売時の感想にも書いていたりする。

*3 オースティン・パワーズ(おバカスパイ映画の主人公)の仮の姿はカメラマン…らしい。

*4 ※後日考察 参照

*5 それの善し悪しはさておき。